新訳 日本の歩き方

独身気ままに全国各地を3つのテーマに沿って旅をします

〔旅行記〕天橋立~伊根~浜坂

天橋立って一回は行ってみたいんだよなぁと思っている方、今回の記事を読んでも全くなんの参考にもなりません!天橋立だって行くのまぁまぁに大変な場所ですが、そこからさらに奥へ進んで行きます。
なんだよ、それなら興味ないわぁと思わないでください。


今回の記事、僕の旅らしさがびっしり詰まっているものになっているんで(たぶん)。


この記事は、
連載『大型連休のトラウマは大型連休で払拭すべし』の一部です。
前後の繋がりなどは、下記、目次からご確認ください。

目次
0-〔導入〕目次と冒頭解説
1-〔裁判所〕小浜 福井家庭裁判所小浜出張所/小浜簡易裁判所
2-〔旅行記〕小浜~峰山
3-〔裁判所〕京丹後 京丹後簡易裁判所
4-〔旅行記〕天橋立~伊根~浜坂 ←今ココ
5-〔裁判所〕浜坂 浜坂簡易裁判所
6-〔旅行記〕浜坂~倉吉~由良~若桜
 

 

連載の冒頭記事にも書いたのですが、今回のテーマの一つは大型連休でのバス移動。今回の行き先もバスの本数が多いわけではないので、1本しくじったらアウト。かなり早い段階から綿密に計画を立てていきます。
だいぶ予定を組めたなと思った出発の一週間前のこと。会社に好々爺と呼ぶに相応しい白ひげ蓄えていそうな先輩がいらっしゃるんですが、その方に呼び止められました。

「普通さんは、GWどこかお出かけになられるのかな?」
「はい、京都の天橋立方面に出かける予定です」
「そうですか、あそこはいいところですからね。ところで籠(この)神社には行かれるのですか?あそこは素晴らしいところですよ」
「籠神社?今回、足が交通機関だけなんですけど、それでも行けるところですか?」
「いやぁ、それは厳しいかな。いやいや失敬」

危ねぇ危ねぇ、あやうく予定を滅茶苦茶にされるとこだったぜ。体育会出身だからってね、先輩の言うことをなんでも全部聞くわけじゃないんだぜ
そんなこんながあり、数日後のこの旅出発の前日のこと。

「普通さんは、GWどこかお出かけになられるのかな?」
「(忘れてやがんな)はい、京都の天橋立方面に出かける予定でして」
「あ~そうでした、失礼。でしたら、籠神社についても話しましたかな?」
「えぇ、伺いました。素敵な場所なんですよね」
「そうでした、そうでした。では、また連休明けにお話し聞かせてくださいね。それじゃ
くぁwせdrftgyふじこlp…

体育会出身として、先輩が勝手に引っ込めた話はともかく、やれと言ったらやるのが常識。「飲めませんじゃないの、飲むの」今でもこの言葉が頭から離れません。
籠神社に関する情報を急激にピックアップ。

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もともと行く気などなかったので調べていませんでしたが、よく見るとこれから向かう道中にあるらしい。完全にバスルート沿いにあり、その名前のついたバス停も発見!まぁこんな片田舎のバスルート沿いに建っている物件で、その名のバス停もないようなショボイ神社だったら薦められても困るわけですが。

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という訳で、「天橋立元伊勢籠神社」バス停に到着したことから2日目のスタートです。
20分ほどの滞在しか出来ませんがなんとか予定に組み込むことができました。朝7時台ということでバスも全く遅れることなく到着。

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周辺はちょっとした商店などが並び、観光の方が多いことがうかがえます。
観光客が多いんだろうなと感じた理由の一つとして、デパートとかの駐車場入口で歩行者の塩梅を見ながら駐車場に誘導する係の人いるじゃないですか?あんな感じなんですが、「籠神社」なんて書かれた団扇とか持って、さも公式の駐車場ばりに「どうぞ」とか言って誘導する人がやたらめったらいた。つまり、駐車場の客取り合戦がエグかったという意味です。あまりにも狡いやり方だったんで撮ってやればよかった。

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想像以上にしっかりしています。

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最近、関西が雨ばっかだからかな、晴天の下堂々と建つ姿に今さらながら心洗われるわ。
籠神社は宮津市大垣にある神社で、式内社(名神大社)、丹後国一宮。旧社格は国弊中社で、現在は神社本庁の別表神社だそうです。
うむ、わからん。これから四国お遍路もしていこうというブログだし、少しは知識を蓄えたほうがいいのでしょうか。ちなみにこの籠神社も「神仏霊場巡拝の道」という巡拝ルートの131番札所だそうです。よくよく調べてみたらこういう巡拝系って「西国三十三所」「新西国三十三箇所」「二十二社」などいろいろあるんですね。「新」って随分無理やり作った感が満載ですな。
Wikipediaを見てもわからん情報が多かったですが、ただ一つ、創建年は不明というのはロマン溢れるところ。神社仏閣などお好きな方は天橋立まで来るならば、そこからはアクセスはいいですので、是非お越し下さい。

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なんだかんだこの旅で神社など行くことも多いので、人生で初めて御朱印帳を買ってみることに。まぁつい買ったことを忘れて、次の旅に持っていくのを忘れたのですが…。


無事に追加ミッションもクリアして、予定通りのバスにも乗車。
ゴールデンウィークということも忘れてしまいそうなスムーズさで次の目的地である「日出」バス停に到着。バス停写真は撮り忘れ。ここらはもう目的地である伊根町に入っています。目指す先はもうちょい先なのですが。ここには何があるかというと、

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伊根湾を巡ってくれる船に乗れるのです。
ちょうど乗り場に着いたところで、先客を乗せた船が出発。いってらっしゃ~いと見送る僕の視線の先に驚きの光景が。

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なんかメッチャ鳥に囲まれているwwwヒッチコックの「鳥」かいな。いったいこれからどんな船に乗せられるんだと不安になりながら、次の就航を待つ。

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カモメのエサとしてかっぱえびせんを販売中。どうやら、あの鳥たちはカモメなんですね。動物に餌をあげるのとか苦手なんだけど、ひとまずひと袋購入。
そうこうする内に次の出港の案内。列で待っていると、目の前に林家こぶ平に似ているオジさんが立っている。ちょっと離れて小さな女の子(5歳くらい?)がモジモジしている。どうやら、こぶ平の娘のようだが列から外れて待っていたので、こぶ平の横に並ぶことで俺の順番を横取りすることになってしまうんじゃないかということを恐れて、こぶ平の横に行けないご様子。
「どうぞ」と俺ができる最大限のコミュニケーションを発揮すると、女の子はペコリと頭を下げてこぶ平の横へ行き手をぎゅっと握る。かわいい。この親子、また後で出てくるので、こぶ平と娘という呼び名で覚えておいてほしい。

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乗船。船内にいることもできるけど、せっかく晴れているしデッキへ。
徐々に陸から離れてきたら、先ほど目の前にあった光景が、今度は自分の身に。

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やっぱ、メッチャおるwww
すると船のお姉さんからご説明。この周遊船は約25分かけて伊根湾をぐるりと周るとのこと。そして周りに飛んでるカモメは頭がいいので、かっぱえびせんをつまんで船外に手を出すとサッと取っていくとのこと。

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確かにおもむろに飛んでいるだけでなく、船のスピードに合わせてゆっくりと飛んでるのもいる。完全に人に慣れているんだな。
すると先ほどのこぶ平が、「じゃあ早速お父さんが」とかっぱえびせんを持つ手を船外に。するとカモメさん、器用にくちばしでえびせんをゲット。その華麗に取っていく姿にこぶ平と娘大興奮。よし次も、と意気込むこぶ平を前にお姉さんから再度アナウンス。

 

「ただ皆さん、カモメに混じってトンビも飛んでいます。トンビは爪で取りに来ますので、指などを怪我される恐れがあります。トンビが近づいたら、エサは出さないようにしてください

 

と言うや否や、近くのこぶ平から
「うぎゃあ~」という叫び声が。必死に指を押さえている。

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確かにトンビもメッチャ飛んでる。この写真全部トンビ
それにしてもこぶ平が心配。娘も「お父さん、大丈夫?大丈夫?」と半泣きで聞いている。
すると、こぶ平「うっそだよ~」と満面の笑み。すると今度娘は「良がっだ~!!」と本泣き。この子どもを騙す悪質な笑いに、モグモグGOMBOでのヒロミよろしく、こぶ平をポカりとやって湾に突き落としてやろうかと思ったけど、ひとまず娘に免じて許してやろう。
ただ、この一件を見ていて

 


トンビすげぇ恐い。
こぶ平、指を多少ひっかかれたのは本当らしく、トンビが近くにいるときはエサを出さないし、

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カモメ(白)トンビ(茶)が半々くらい飛んでいて、タイミングを見計らうシューティングゲームみたいな感覚なんだけど、なかなかに難しい。このカモメだ!と狙いをつけていても、奴(トンビ)は船の上から狙ってたりするからね。
他の人の様子を見ていると、摘んだものを取らせるのでなく、おもむろに海に投げている。海に落ちたのはカモメが食べているし、トンビはトンビで空中キャッチをする技術を持っている。
これなら俺もとバンバン投げていたら、途中風向きが変わって、えびせんが投げた俺の方に戻ってきたときは肝を冷やしたけど、ちょっとずつ慣れてきた。
カモメとトンビの割合が2:1くらいになったところで、俺もエサやり再挑戦。トンビに気を配りながらなんとか大成功。ちなみにこぶ平娘は恐い恐いと言って、頑張って手を伸ばすも近づいたのがカモメでもいざという時にエサを離してしまう。ふん、まだまだ子どもだな。まぁ俺も一発目はビビってエサを落としちゃったけどな。


カモメ話はほどほどにこの周遊について。

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この伊根湾は日本海側にありながら南に開けている珍しい湾のためか、風の影響を受けにくく波も比較的穏やか
昔から漁業で大変栄えた地域で、今も冬場はブリなどがたくさん撮れることから、ぶりしゃぶというのがこの地の名物。食べてみたい...。どこの家も漁が盛んすぎて相当裕福なエリアだったらしい。

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特徴的なのが、舟屋というこの家の形態。すぐ漁に出られるように、ガレージのような形で家の1階部分に舟が置けるようになっているの分かるかな?この形式の家は、波が穏やかだから出来るこの地区独特のもので、重要伝統的建造物群保存地区に選定されているほど。2000年の段階では238棟が確認されており、「男はつらいよ」「釣りバカ日誌」「連続テレビ小説 ええにょぼ」(なんじゃそれ)など映画やドラマのロケ地にもなっています。
これはすごく派手なものではないですけど、確かにひと目で珍しいものだとわかります。海に面しているところを見てこそなので、この周遊船で是非伝統的な舟屋やトンビとのバトルを楽しんでいただければと思います。


なかなかに楽しめました。この地区に来たら周遊船は絶対ですね。

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次の目指すところまでちょっと遠いですが、歩いてみます。中に入れば道幅的にも建っている家の築年数からもやっぱ相当な地方感は出ているのですが、びっしり家が立ち並ぶ様子にはやはり栄えていた時代もあるのだと感じることができます。

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ちょっとした高台から撮ってみました。静かに時が流れる感じ伝わるといいなぁ。こういうところで落ち着くのって、やっぱ日ごろ慌ただしくしちゃっているのかなと省みるきっかけにもなります。

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家の感じからも、現役かどうかはわかりませんが舟屋の舟を発見。家の前で車を洗車する日曜日というのはよく見る風景ですが、この地では舟のメンテをしている姿というのが日常なのでしょうね。

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酒屋さんを発見。酒粕アイスをお伴に散歩を続けます。

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飛び出し注意なのか、火の元チェックなのか何を喚起しているのかわからん何か。もう外せ、外せ。

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ひとまずのチェックポイント、伊根町観光案内所。バスの複数路線の交わるポイントでもありますし、普通はここをまず目的地にしたらよさそう。観光案内所の中も綺麗です。

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先ほどのよりかは小ぶりですが、遊覧船にも乗れるようです。この大きさで、あの大量のトンビに囲まれたら本当に恐い気がしますが。


本来の目的地へはここはさらに歩きます。

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干しなまこ丼というのが食べられるお店。宇梶さんとかも来たことあるみたいです。
なまこって今まで食べたことないです。そういや以前、熊本は天草の裁判所の撮影に行った際にヒトデは食いましたね。会社に天草に親戚がいるって人がいるんですが、やっぱ普通に食べるみたいです。

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まぁまぁキツかった記憶があるこの階段を登ります。階段を登るということは、

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素敵な景色を拝むことができます。海沿いの町に行っても朝早くしか船が出ていなかったりしますが、この辺りは遊覧船もですが、のんびりとした小さい舟が出ていたりして非常に落ち着いた気持ちにしてくれます
登りきった先にあるのが、今回の目的地であります

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「道の駅 舟屋の里 伊根」でございます。どうしてここが目的地かというと、

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私が勝手にライバル視しているサイト「トリップアドバイザー」「行ってよかった道の駅ランキング」というので、2016年2位2017年8位という好成績を残しているのです。他の上位は割と見るからに海産物が美味しそうなところが並んでいる中、急遽アクセス悪い京都北部の道の駅がランクインしていたので、ずっと気になっていたのです。

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出された料理がこちら。小鉢含めて、どれも非常に美味しい料理でした。御馳走様でした。

 


目的地にしていた割に、さらっと流している感気づきます?
いやね、詳しくは書かないけど、接客がチョー腹立ったの。ここまで来て、道の駅に触れないわけにもいかないので書きましたが、伊根町に今後来ることはあってもこの店は使わないと決めたくらい。

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舟屋が見える道の駅と言っても、町歩いていれば散々見れるし…。さっきの道の駅ランキングも何故かもう2018版というのが発表されているのですが、そこではランク外になっていたのは、個人的には超納得。
……
……
せっかく前々から行きたかった場所なのに、こんなお別れ寂しいよということで、寄った土産物屋さんで見つけたのがこちら。

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とんびー( ;∀;)!!
伊根町を飛び回るトンビを邪魔だから食べてしまったのかと思ったら、焼とんびというのは、イカのことらしいです。紛らわしいです。

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まぁ飲食店の応対はアレでしたけど、道の駅が有名になったおかげで、僕もこの伊根町を知ることができたので、いい働きをしたと言えなくもないですね。町自体への観光は僕としては強くお薦めします。なので、みんなで干しなまこ丼を食べよう。



さて、伊根町でやりたいことも終わったし、帰りのバス停へ向かいます。バスと電車の乗り継ぎに40分の余裕を見ているので、まぁ問題ないだろと思っていたのですが、

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道の駅に向かう車の大渋滞。さすがはGW。これはやばい気がしてきました…。

観光案内所近くのバス停から天橋立駅に向けて出発。道の駅方面に向かう道は混んでいましたが、駅方面に向かう道は大丈夫なようで、数分遅れでバスに乗れ、なんとか着席。ここから1時間強スムーズに行ってくれれば、今回の旅は言うことなしです。
途中、どんどん人が乗ってきて、バスはそれなりの混雑に。狭い道を進んだりして、まぁまぁ揺れたりするのに、よく見ると爺さんがプルプルしながら立っています。何の迷いもなく、日ごろやっているように、恩着せがましくなく、無欲で席を変わってあげようと思ったのですが、

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最後部座席のここにいる俺。立っている爺さんの奥さんである太めの婆さんが鎮座しており動けません。婆さんに、次信号やバス停で止まったら爺さんと変わるんでと伝えるのがやっとで、しばらく静観。
しかし、観光地エリアを抜けてしまいバス停で人は乗らないわ降りないわで停まらないし、一本道だからロクに信号もないので爺さんずっと立ちっぱなし。しかも疲れからか、眠気が襲ってきた。もし何かの拍子に停車して、婆さんも爺さんを救済できると思って手を差し伸べて俺が寝ていたらこんな酷い話はない
近くの若い奴らはぐーすか寝てるのに必死に足をつねりながら眠気を我慢するも、その後もバスは停車することはなく、やっと停まったと思ったら懐かしの籠神社のバス停。そうしたら俺が譲るまでもなく、乗車の大半が下車してしまい、爺さんも悠々座れることに。俺の頑張りはなんだったんだ。
しかも爺さん「こんな年寄りをずっと立たせて、若いもんは…」とかなりのご立腹。まぁそうだろうな、見るからにバスの揺れでかなりプルプルきていたし。婆さんが、俺を指差し、本当は譲ろうとしていたことを説明してくれたけど、爺さん「あぁそうですか」と一瞥しただけ。まぁ、譲らなかった事実は変わらんから、そりゃそうだろうな。


籠神社までバスは順調そのもので走行。大型連休の道路渋滞のトラウマは脱却できたかなと完全安堵。
と思って安心していたところ、バスが完全停車。前を見てみるとすげぇ車が続いている。40分の余裕あるし大丈夫だろと思っていたけど、それが10分、15分と削られると徐々に不安に。

目指す天橋立駅まではあと1.5kmほどの地点。大きな荷物は持っているけど、俺の足なら20分もあれば大丈夫と辛抱していたけど、全く動く見込みなくそろそろ限界。
マナー違反は重々承知でバスの運転手さんのところに行き「降りてもいいですか?」と相談すると、あっさり了承。すると後ろから俺も俺もと降車希望者の列に。俺が小銭を用意できず、あうあうしてどんどん先を越されるのを見ていると俺の肩を叩く人が。見るとさっきの婆さん。

「私、○○分の電車(俺と一緒)に乗りたいんだけど、このバス降りたら乗れるかしら

時間はすでに残り15分ほど。婆さんと爺さんが1.5kmを歩き切るにはどうにも厳しい距離。婆さん、若干太ってるし
冷静に残りの距離のことを説明し、婆さんを絶望の表情にし、心の中で何度も「俺は悪くない、俺は悪くない」と呟きながら下車。他に横道もないし、どうしようもないよ。解決策あるとしたら一昔前のM-1の敗者復活者みたくバイクで送り届けるくらいしかなかったです。

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なにが「ようこそ天橋立へ」だ。こっちは婆さんの寂しげな表情をかきけすのに必死だっつうのに、呑気なものだ。

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この写真でもわかると思うけど、渋滞なのは駅に向かう片一方だけ。どうして電車が通ってる天橋立駅に渋滞が見込まれる車で行こうとするかね、それが本当に理解できん。車ならみんなで籠神社行け、籠神社。素敵なとこだぞ。

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本当にギリギリで天橋立駅に到着。この大型連休もバス旅の困難に直面しましたが、今回はクリアということでいいのでしょうか。正直、引き分けくらいな気もしますが。


その後はしばらく電車旅。

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以前、裁判所の撮影で降りたことのある豊岡駅で乗換。

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漢字一文字の珍しい「鎧」駅や、余部陸橋からの眺めなんかを堪能して、目的地である

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浜坂駅に到着。
左に書かれている「もろよせ」という駅名に興味を惹かれつつ、また裁判所の撮影にカメラの準備を進めるのでした。


とりあえず、どっと疲れたわ...

 

 

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