新訳 日本の歩き方

独身気ままに全国各地を3つのテーマに沿って旅をします

霊的現象も命懸けも四国遍路の魅力なり:目次

目次
0-〔導入〕目次と冒頭解説 ←今ココ
1-〔裁判所〕鳴門 鳴門簡易裁判所
2-〔お遍路〕1番札所 霊山寺
3-〔お遍路〕2番札所 極楽寺 ~ 5番札所 地蔵寺
4-〔お遍路〕6番札所 安楽寺 ~ 10番札所 切幡寺
5-〔裁判所〕吉野川 吉野川簡易裁判所
6-〔お遍路〕11番札所 藤井寺 と地獄の始まり
7-〔お遍路〕12番札所 焼山寺
8-〔お遍路〕13番札所 大日寺 ~ 17番札所 井戸寺
9-〔裁判所〕徳島 徳島地方裁判所/徳島家庭裁判所/徳島簡易裁判所
10-〔お遍路〕18番札所 恩山寺 ~ 20番札所 鶴林寺
11-〔裁判所〕牟岐 徳島家庭裁判所牟岐出張所/牟岐簡易裁判所
12-〔お遍路〕21番札所 太龍寺 ~ 23番札所 薬王寺 と24番札所 最御崎寺まで

長ぇ...。

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このブログの三本柱としている「お遍路編」がついにスタートします。ブログの全てのパーツが揃ったということで、ブログもちょっと装いを新たにしてみました。

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ブログの頭んとこにあるヘッダーというところにイラストをあてがってみました。どうです?個人的にはかなり気に入っています。
大学時代の友人にイラストレーターさんがいて、その人に描いてもらいました。もちろん、プロですからお金を払ってですけど、対価以上の満足度です。

twitter.com

この人です。皆さんももしご興味があられれば是非。
仕事柄、デザイナーさんなんかとも話すこともあるんだけど、いざ自分のブログのってなったらちょっと緊張しちゃったね。
この男のキャラ、別に俺を投影している訳じゃないんだけど、最初のデザイン案ではすごくイケメンでさぁ。それは、なんか勘違いしているみたいで嫌じゃん?俺、テニヌの作者が自己評価が異常に高いの本当に無理なんだよね。なので、このキャラに落ち着いたというちょい話も。
でも、ずっとお遍路を書き続けるブログではないので、その連載が「裁判所」のための一連のとき、「北海道」のときでそれぞれイラストを依頼中。その新しいイラストにも乞うご期待。



さて、本題の今回からスタートするお遍路の話でございます。
お遍路とは、弘法大師・空海が修行した地と伝えられる四国88ヶ所の寺院を巡礼することをいいます。大師の足跡を訪ねることで功徳を得ようというものです。
徳島県の第一番札所霊山寺から香川県の八十八番大窪寺までは約1,200kmの道のり。もちろん昔は徒歩での巡礼でしたが、今や車やバスでの遍路が圧倒的多数で特にルール上も問題はないみたい。

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僕がお遍路に興味を持ったのは、この「おへんろ。~八十八歩記~」というアニメがきっかけ。このアニメはJK3人組が地元の名産などを紹介しながら徒歩で四国お遍路を成し遂げる話なんだけど、JKに出来て俺にできないはずがないと安易に考えてしまったのでした。
はい、本当に安易でした…。

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四国八十八ヶ所に点在している巡礼スポットはこんな感じ。たまに暴れん坊もいるけど、基本は各県の中でまとまった場所に建っています。
今回の旅では徳島県の寺を巡礼します。年に一回、一つの県を巡れるよう計画を立て、四年でコンプする予定です。

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今回巡った徳島県のポイントはこちら。全部で24寺あります。多少の点在はあるものの、比較的まとまりが多いように見えます。
この24寺を3泊4日で巡ります。この日程が短いか長いかどのように思われるかわかりませんが、今回このコーナー用に設定した以下のルールに照らし合わせると、ちょうどいいのであります。

巡礼した箇所は必ず御朱印をいただいてくる
車などで時間関係なく、ぐわーっと回ろうと思えば1泊もあれば余裕なんですけど、ちゃんとお寺を巡礼した証として御朱印をもらってこようというのが一つ目のルールです。各お寺とも御朱印を受け付けているのが朝7時から夕方5時までなので、その時間内に行わねばならんのです。

 

一回の行程で一つの県にある札所を全て巡礼する。また、その県の最後の札所を終えたら、次の県の最初の札所まで行き旅を終える。
変なところに凝り性でして、徳島県終わったー、じゃあ次は高知の一番目からねとしてしまうと、空海と同じ一筆書きにならないということで、終わりは必ず次の県の始めの寺までということにしています。

 

移動手段は基本車とするが、各県20km以上の連続して歩く区間を作る。
やっぱお遍路だし多少は歩かないとね。しかし、この20kmという設定が後々僕を苦しめることになろうとは、そのときはまだ知る由もなかったのです…。


さて、お次は出発前の準備に移ります。やはり妙なところで凝り性な僕、一応それなりに揃えました。

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まずは白衣(びゃくえ)と輪袈裟
巡拝の途中で息絶えたとき、そのまま死装束になるよう白衣を着ます。それほど過酷な旅ということです。背中に「南無大使遍照金剛」と書いてあるのは空海に帰依しますよという意味、「同行二人」というのは遍路旅の間は常に空海と共なのだという意味。輪袈裟ってのは首にかけるんだけど、意味はよくわかんない。

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お次の金剛杖とそのカバーと菅笠
歩く距離も長いし、山の上に行くこともあるので杖があると安心です。私もだいぶ助けられました。杖のカバーに鈴がついているのは、山を通っている最中に獣を寄せ付けないため。笠は日よけ、雨具の役割をしていて、買いたてはとてもいい匂い。フリスビーみたいで投げ心地もGood!

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上が般若心経が書かれた経本、左下が自身の願いなどを書く納札、そして右が御朱印をいただく納経帳。調べればお遍路専用の納経帳ってのがたくさんありますので、それを買うといいでしょう。
しかし経本を買ったはいいものの、般若心経なんて唱えたことはありません。そうしたとき、現代ってホント便利ですね、

www.youtube.com

般若心経をリピートしてくれる神動画を発見。何度か聞いていると、少し落ち着いてくるのが不思議。

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最後に念珠ロウソク線香。真言宗の念珠は二重にして手に掛けるので長めです。線香の匂いは嫌いじゃないけど、鞄にしばらく染み付いて大変だった。
他にもいろいろあるけど、ひとまずこれだけ揃えておいた。実際巡っている中で、何も身につけていない人もたくさんいたから、そこもそんなに気にしなくていいんだと思う。

www.ippoippodo.com

こんなお遍路グッズを売っているWebショップもあったりします。僕はここで全て揃えました。新しいことを始めると、こんな商売している人いるんだという新しい発見に繋がりますね。



さて、ようやく出発です。出発したのは、

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夜!
初日は10寺回る予定としており、朝になってから徳島入りしたんじゃ遅かったので、平日普通に仕事して、帰りにレンタカー屋に寄って一旦家に帰って、諸々荷物を詰め込んで夜のうちに出発したのです。
この日は、徳島県に向かう途中にある淡路島の淡路サービスエリアで一泊。ご存知ない方も多いですが、関西人にとって徳島県は凄く身近淡路島を経由すれば大阪から2時間半程度で行けてしまうので、一番手軽に行ける四国の県なのです。
時間はまだ10時過ぎですが、翌朝は4時過ぎには出発して6時頃には徳島県に入っていたいので早めに寝ます。

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夜遅いサービスエリアってなんか静寂と開放感があって好き。俺も疲れきった表情で、さして美味くもないラーメンとかすすりたいけど我慢して車の中で就寝。
……
……
……
普通車の寝心地の悪さで、ちゃんと寝たかどうかもわからないまま予定通りに起床。普段は飲まない目覚めのコーヒーなどで体を起こしつつ、

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お寺に納める札に「ブログ繁盛」を願うためせっせと書く健気な僕。むしろ、お遍路でこんなこと書いたら逆効果なんじゃないかとも思いますが、これ寺ごとに少なくとも2枚は納めたので、24寺回ったので48枚は書きました。意外とこの準備は大変だった。

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このサービスエリアはトンビに注意が必要とのこと。
トンビといえば思い出すのは、

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今年のGWに行った京都府の伊根シューティングゲームの要領で、カモメとトンビを見極めてエサをやる遊びが思い出されます。



さて、目も覚め、準備も整えたので出発します。仮眠ではともかく、こんな起きたてで運転するのは初めてだったので、トラックの運ちゃんがびゅんびゅん飛ばしているのに本当に恐怖を感じたのですが、

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無事に徳島県入りを果たし、早速目指す一番札所の文字も見ることに。

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ポカリスエットを生んだ大塚製薬徳島県鳴門で創立された会社です。
そんな感じで徐々に徳島らしさを感じながら、今回の連載もスタートさせていきます。

 



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改装された裁判所や初めての裁判所にも訪問し、

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徳島グルメにも舌鼓。
だけれど、今回のメインはやっぱりお遍路。

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慣れないお寺に戸惑いながらもたくさん回ります。

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想像を絶する高さの山に建てられた寺に人間のパワーを感じつつ、

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歩きを決めた山道で、自分の限界それを超える喜び、そして新たな人との出会いなどがありました。
……
……
……
……
そして、ちょっとした心霊体験なんかも…!?(ガチです)

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そんな感じで長丁場になること必須ですが頑張ってお付き合いくださいませ、

『霊的現象も命懸けも四国遍路の魅力なり』お楽しみに。


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