新訳 日本の歩き方

独身気ままに全国各地を3つのテーマに沿って旅をします

〔旅行記〕小浜~峰山

北陸新幹線が小浜ルートとなったのであれば、小浜のお散歩録はきっと需要が高まるはず!
今回の記事は、2018年現在では小さな記事でも、きっと将来花開くものと信じて書き始めます。


この記事は、
連載『大型連休のトラウマは大型連休で払拭すべし』の一部です。
前後の繋がりなどは、下記、目次からご確認ください。

目次
0-〔導入〕目次と冒頭解説
1-〔裁判所〕小浜 福井家庭裁判所小浜出張所/小浜簡易裁判所
2-〔旅行記〕小浜~峰山 ←今ココ
3-〔裁判所〕京丹後 京丹後簡易裁判所
4-〔旅行記〕天橋立~伊根~浜坂
5-〔裁判所〕浜坂 浜坂簡易裁判所
6-〔旅行記〕浜坂~倉吉~由良~若桜

 

 
さて、前回から引き続き福井県は小浜よりお伝えいたします。

f:id:boutyou-works:20180826195319j:plain

敦賀駅から乗ってきたこの小浜線ですが、なんの偶然かまさに今年、その敦賀-小浜間で開業100年を迎えるそうです。すごいタイミングで来たもんだ。
そこから京都の東舞鶴駅まで延伸するのですが、そこの開業は1922年だそうなので、100年まではまだ先ですね。新幹線が通じると、それに並行する列車はJRから分離されるなんてのもよくある話ですが、この歴史ある路線がどのなるのか気になるところです。

f:id:boutyou-works:20180826195315j:plain

駅前には浅井家三姉妹のパネルが。お初の前掛けみたいなのにわざわざ「初」と書かれているのがなんかツボです。
浅井家自体は滋賀県長浜あたりの小谷城に居を構えていましたが、この三姉妹は浅井家城主が討ち取られてからはバラバラ。このお初が小浜藩と縁があったようですが、残りの2名はなんでここに並んでいるのかは謎です。

以上、Wikipedia情報と2chのAA記事まとめ「やる夫が徳川家康になるようです」からの引用でした。
やる夫に抵抗のない人でしたら、この「やる夫が徳川家康になるようです」「やる夫が算数の課題に取り組むようです」の2つは必読です。

 

さて、ではお散歩してみましょうか。

f:id:boutyou-works:20180826195311j:plain

まずは裁判所へ向かったのと同じ駅を背にまっすぐ歩いて行きます。

f:id:boutyou-works:20180826195307j:plain f:id:boutyou-works:20180826195304j:plain

左の道を歩いていれば嫌でも気付くこのカレー焼を販売しているAKAOさんにお邪魔することにします。

f:id:boutyou-works:20180826195415j:plain

カレー焼という名称だと、食べ物ということとカレー味であることくらいしかわからないですが、なんとカレー味以外もあるというのですから驚きです。
歩道と面している窓口があり、そこで注文するのですがちょうどストックがないとのことで一から作ってもらうことに。少し時間がかかるということで店内に通されました。

f:id:boutyou-works:20180826195410j:plain

なんでしょう、このポッポ感。あのイトーヨーカドーの中にあるフードコートのね。言い方悪いけど、小洒落たラーメンじゃなくて、ポッポくらいの醤油ラーメンを食べたいときってない?で、食べたら食べたでしばらくはいいやってなるんだけどさ。

f:id:boutyou-works:20180826195407j:plain

このポッポ改めてAKAOさん、謎のカレー焼に留まらず、焼きそばにしてもただの焼きそばは出しません。シーフード風味はイカ・エビは入っているようですが、肉風味に果たして肉は入っているのかオムレツ風味とはそもそもなんなのか想像だにできません。

f:id:boutyou-works:20180826195403j:plain

駅構内にあったこの美味しそうなものを期待させる看板がなければ、どうせ近くに食べるものもないだろうし、ここで食べちゃうかとなっていたところでした。危ない危ない。

f:id:boutyou-works:20180826195359j:plain

ご提供いただいたカレー焼はスティックタイプの今川焼きみたいなものでした。僕はカレー味を頼んだので中にはカレーが入っていましたが、それ以外の味を選んでも生地のその味がついていたわけではないので、何故カレー焼?の疑問は拭えないと思います

カレー焼をもぐもぐしながら小浜の町を歩きます。

f:id:boutyou-works:20180826195513j:plain

杉田玄白記念公立小浜病院の前にはちょっとした広場があります。

f:id:boutyou-works:20180826195509j:plain

杉田玄白顕彰碑や、

f:id:boutyou-works:20180826195506j:plain f:id:boutyou-works:20180826195502j:plain

幕末の志士・梅田雲浜先生像が。と言っても知らない方なのですが。
どうやら江戸時代末期の儒学者だそうでして、安政の大獄で亡くなった方なんだとか。2015年のNHK大河ドラマでは「きたろう」が演じたとのこと。墓は東京都台東区の海禅寺、京都市東山区の安祥院、そしてこの小浜の松源寺に置かれています。台東区、実家の近くだし今度帰ったとき行ってみようかしら。

f:id:boutyou-works:20180826195458j:plain

広場や歩道によくある犬フン看板。犬だけアップになっているのはよく見るんだけど、男の子まで描かれているのは初めて見たかも。
前ブログから、思いついたときにこの類の看板を撮ってきましたけど、ちゃんと知識としてストックされないと意味がないので、私のパソコン内に「犬のマナー」というエロよりも誰にも見られたくないフォルダを作成。今後、ここに格納して地域差を見たいと思います。さすがにこれに関してはブログでまとめている奴はおるまい

f:id:boutyou-works:20180826195728j:plain

とりあえずGoogleで「犬のマナー 看板」で調べたらこんな感じで、見たことないものがたくさん。しかし、左下の方をご覧下さい。さっき僕が言った通り、小浜に置かれているものの犬だけアップバージョンがあるでしょ、これが通常です。ちょっと過去のブログ用フォルダも漁って、犬マナー集めようかな。

焼酎片手に、犬マナーの看板を見直している姿を想像していたら泣けてきたので次に行きます。

f:id:boutyou-works:20180826195725j:plain

エンゼルラインというのも気になりますが、一番下の「蘇洞門(そとも)」は旅行地理検定を受ける方でしたら絶対知ってなきゃいかん読み方ですね。どんなところか知らんくても、定期的に読み方の問題でますからね。
iPhoneではできるのに、PCでは一発変換できないことにイライラするでお馴染みの蘇洞門方面へ向かいます。

f:id:boutyou-works:20180826195721j:plain

小浜に行き先を決めてから、地図で煌々と輝いて見えていた「フィッシャーマンズ・ワーフ」の文字。本家本元はサンフランシスコにある同名施設であり、「漁師の波止場」という意味の町が大きくなるに至った海産物の水揚げ場というのが由来だそうです。
この「フィッシャーマンズワーフ」ってドヤ顔で言ってみたさは、「墾田永年私財法」「軍部大臣現役武官制」並だと思っています。

f:id:boutyou-works:20180826195718j:plain

また僕の中で、↑前のブログの時に北海道釧路で行ったフィッシャーマンズワーフが楽しかったので強く覚えていたのも期待値を上げている要因の一つです。
そんな期待を胸に到着しました若狭フィッシャーマンズワーフがこちら。

f:id:boutyou-works:20180826195714j:plain

なんというか、大規模な釣具屋臭…。

f:id:boutyou-works:20180826195820j:plain

中はスーパーの海鮮売り場がデカいって感じ。期待が高すぎたかもしれない。海鮮レストランというのがあるようなので、そちらに期待と思ったら、そこはさすがにGW、1時間待ちとのことで即刻退却。
という訳で、若狭フィッシャーマンズワーフ滞在時間10分…。運良く、このブログでは北海道巡りをしているし、また釧路に行った際は行ってみるとするか。

さてお昼はどうしようかなと海岸方面へ向かっていると、

f:id:boutyou-works:20180826195816j:plain

「御食国若狭おばま食文化館」を発見。行ってみると分かりますが、ここ滅茶苦茶デカいです。

f:id:boutyou-works:20180826195813j:plain

小浜市のゆるキャラ「さばトラななちゃん」がお出迎え。このキャラ、今年のゆるキャラグランプリにも参戦中。現在300番台。
ほんじゃ中に入りますかと思ったら、結構な人だかりが。何かと思って静観していると、

f:id:boutyou-works:20180826195809j:plain

ななちゃんの着ぐるみが登場。ガキんちょが写真撮って撮ってと群がっていたのでした。しかしひとしきり撮影を終えたらガキんちょは何処へやら行ってしまったので、今年34歳オジさんのカメラにも快く応じていただきました。

f:id:boutyou-works:20180826195805j:plain f:id:boutyou-works:20180826195914j:plain

f:id:boutyou-works:20180826195910j:plain f:id:boutyou-works:20180826195907j:plain

1階ギャラリーはなんとも素敵な場所でした。日本食の様々なルーツや調理法などについて、文章などで紹介。御食国と名乗るだけのことはあります。なんか魚が美味しいエリアってのは特に食に対するこだわりが強い印象があります。
ここで展示されているような食品サンプルも作れたりするそうです。まぁ食品サンプルといえば、やっぱ岐阜県の郡上八幡には敵わないだろうがな。
食事はなんとも普通だったので割愛。

 

なんか前回、割と期待を持たせるような書き方だった気がするんだけど、これくらいな感じで小浜散歩は終了。さして期待していなかった点からいうと、散歩ネタには困りませんでしたし、十分かなと。
次の地へ向かいます。

f:id:boutyou-works:20180826195903j:plain f:id:boutyou-works:20180826195859j:plain

東舞鶴、西舞鶴と舞鶴兄弟をやっつけて、お次は北近畿タンゴ鉄道へ。
北近畿タンゴ鉄道は、西舞鶴駅-東雲駅間で7月の関西豪雨の影響で本日時点でもまだ復旧されていないようです(8月末復旧予定)。心よりお見舞いを申し上げます。

f:id:boutyou-works:20180826200006j:plain

こんな感じの一両編成のかっこいい電車に乗って目指したのは、

f:id:boutyou-works:20180826200002j:plain f:id:boutyou-works:20180826195958j:plain

網野駅。正直ここは、後輩がここ出身だということで来ただけなのですが、まさか源義経の妾だった静御前の出身地だったとは。なにが「何もない田舎ですから、行っても何もないっすよ」だよ、「俺、静御前と出身地一緒なんっす」くらい言えってんだ。

f:id:boutyou-works:20180826195954j:plain f:id:boutyou-works:20180826195951j:plain

確かに駅前は田舎感満載だけど、駅はキュートな網野駅。
一応、駅の写真を後輩に送り、帰りの電車でも待ちながら掲示板などをダラダラ見ていたら、

f:id:boutyou-works:20180826200049j:plain

野村克也ベースボールギャラリーというのが、ここ網野駅から歩いて20分くらいのところにあるらしい。なんだ、すげぇ見所ある町じゃねぇか。
ちなみに野球好きとして、ノムさんがこの辺り出身ということは知らない訳ではありませんでした。隣駅にある峰山高校出身ということは知っていたので、てっきり記念館的なものもそこにあるのかなと勝手に推測してしまっていたのです。
閉館時間は午後5時で、そこに行っていたら後の工程がどうにもならんので断念。今さらながら地図をよくよく見てみると、そのギャラリーから先に行くと海の見える温泉施設(浅茂川温泉 静の里)なんかもあるみたいで、時間潰そうと思えば充分いけたっぽかったです。

f:id:boutyou-works:20180826200046j:plain

無念は無念ですが、今しがた少し触れたノムさんの出身校がある峰山駅に到着しました。

f:id:boutyou-works:20180826200042j:plain f:id:boutyou-works:20180826200038j:plain

ここ峰山町含め丹後半島の多くは京丹後市に属し、その名の通り丹後ちりめんなどが有名です。

f:id:boutyou-works:20180826200035j:plain

静御前だけでなく、乙姫の里でもあるようです。乙姫というのは竜宮城の姫様じゃなくて、源頼朝の次女のことらしい。
なんだろう、歴史上のキャラを親しみ易くデフォルメするのなんて今じゃ普通なのに、この静御前とかは言葉で表せないけどなんか無いなぁと思ってしまった。こういう、いちゃもんに近いオタクそれぞれに耳を傾けてたら広報関係のお仕事の方は頭パンクするんだろうなぁ。

f:id:boutyou-works:20180826200109j:plain f:id:boutyou-works:20180826200105j:plain

歩いて20分以上はかかったでしょうか、ノムさんの出身校である峰山高校に到着しました。過去に1度選抜に出たことは記憶があるのですが、それくらいかなと思っていたらプロに4人も輩出している意外な強豪校でした。
ちなみに冒頭でやる夫スレの話をしましたが、「やる夫と学ぶ野村克也」というのもなかなかいい出来ですので、こちらもお好きな方はご覧どうぞ。

 

峰山の町をこれで出て行ってもよかったのですが、ところがどっこい、この峰山には実は裁判所があるのです。ノムさんの出身校に裁判所にと侮りがたし京丹後市。なので、次回はその道のりを紹介したいと思います。

小浜、網野、峰山と正直国内の知名度Cランクと思えるところでも、行ってみたら意外といろいろとあるものです。インターネットが当たり前になって、情報に溢れているとかいいますけど、拾えてない情報ってあまりに多いですよね。
そんな中で、普通にやってたら引っかからない情報を発信するブログであり続けたいと切に思うのです。

打倒、トリップアドバイザー!


次の記事へ