新訳 日本の歩き方

独身気ままに全国各地を3つのテーマに沿って旅をします

〔旅行記〕八雲~札幌

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いやぁ地面に残った雪はすごいけど、晴れてよかったよかったなんて思ったのも束の間、次の駅で降りるときには

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またもこんな状態。この旅、雪からはどうやっても逃れられないみたいです…。

 


この記事は、
連載『会社辞めて暇なんで優雅に北海道を旅してきた』の一部です。
前後の繋がりなどは下記、目次からご確認ください。

目次
0-〔導入〕目次と冒頭解説
1-〔旅行記〕東京~函館~八雲
2-〔裁判所〕八雲 函館家庭裁判所八雲出張所/八雲簡易裁判所
3-〔旅行記〕八雲~札幌 ←今ココ
4-〔北海道〕札幌市
5-〔旅行記〕札幌~余市

 

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前回、大雪の中でダッシュを余儀なくされたのは意味がありました。当然、スケジュール通りにこなしたいということなのですが、個人的な思惑がかなり絡んでいます。

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八雲を出発して、お次はこれから旅の拠点になる札幌を目指すだけなのですが、そのルート取りの話です。
電車で行くとなると、八雲を出てこの長万部(おしゃまんべ)までは共通のルートなのですが、

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そこから、室蘭や苫小牧を経由する室蘭本線ルートと、ニセコや余市を経由する函館本線ルートに分かれます。
現状室蘭本線ルートは、札幌まで特急列車が走っており、約2時間で行くことができます。私も過去に大都会・室蘭の裁判所を訪問するために乗車したことがあります。
一方で函館本線ルートは私の乗車経験がなく、また2031年開通を予定している札幌までの北海道新幹線は概ねこの函館本線に近いルートで運行されるので、過去の例からもその際にはこの路線もどうなるかわかりません。という訳で、このルートで札幌を目指すことを決めたのですが、電車は1日4本しかないということで、予定時間を狂わすわけにはいかなかったのです。
ちなみに31年の開通がされた際、新設される駅は新函館北斗駅から順に、新八雲駅(仮称・現八雲駅とは別位置)、長万部駅倶知安(くっちゃん)駅、新小樽駅(仮称・現小樽駅とは別位置)、そして札幌駅となっています。
八雲にも新駅が出来るんですね。市街地からは約3kmほど内陸に建設されるようで、現在の周辺は農用地だそうです。地図を見たら農用地というのも納得できる場所です。

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それでは八雲駅を出発します。走り抜けただけなので特に思い出はないですが、また木彫熊に会えることを楽しみにしています。また、そのときには少しでも駅舎が建つ位置などが分かればいいのですが。


八雲からは20分程特急列車に乗ります。本来20分程度なら鈍行に乗りたいのですが、この区間も1日6本くらいしか鈍行がないので、泣く泣く特急券を払います。完全に贅沢旅とかいう頭はどっかいってしまっています

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長万部駅に到着。雪は大量に降っていましたが、これくらいならJRはビクともしないっぽいんですし、僕も寒さ含め耐性がついてきたようです。「どうやら強くなりすぎてしまったらしい」と、大雪の中パンツ一丁で歩ける日も近いかもしれません。
それにしても「おしゃまんべ」って普通に考えたら難読駅ですけど、それなりに知名度が高いのは、一部はこいつのせいでしょうな。

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ゆるキャラの「まんべくん」です。Twitter芸人として、アカウントが凍結するくらいつぶやきまくっていたところ、戦争に関するツイートに避難が殺到しアカウント閉鎖に追い込まれた、なんともアレな奴です。コイツあたりから、ゆるキャラってのもよくわかんなくなってきた気がします。

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駅には売店が併設されており、まんべくんグッズやパンなどの軽食、この地ならではのホタテやカニの加工商品が売っています。

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駅前です。どうでしょう、徐々に皆さんも雪の量には慣れてきたのではないでしょうか。まぁちょっと多いかなくらいですね。
でも、これには驚きました。

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立派なつららです。よくミステリー漫画とかで氷を凶器にした話とかありますけど、納得です。なかなかこんな刃渡りが長いもの日本刀以外に思いつきませんし、太い部分もなかなかです。殴ってもよし、刺してもよし、長万部のつららは用量、用法を守って正しくお使いください。

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長万部駅舎。大雪吹き荒ぶより、なんかこの雪が日常にあるこの写真の方が雪国感が出ていて俺は好き。札幌まで新幹線が開通したら、長万部の新幹線駅が建つのはこの地になるそうなので、しばらくしたら駅舎とか建て直して様変わりするんでしょうな。

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これはいったいなんなのでしょう。「おっ、東京理科大学があるのか。じゃあ、ちょっと行ってみるか」とはならないでしょ。
ちなみにこの長万部キャンパスは基礎工学部の1年生だけが通うキャンパスのようで、2-4年は東京の葛飾のキャンパスに通います。自然豊かな地で1年だけ勉強に集中し、そのうち何%かでも、また長万部に行きたいねと思ってもらえたら御の字というところでしょうか。

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なんか動画があったので、貼っておきます。この動画、このブログを見て長万部キャンパスへの入学を決めた方は是非ご一報を。大学にいくばくか請求したいので。ブログを継続するための資金が欲しいのです...。

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開通は2031年ですが、トンネル開通には着工。青函トンネルや、大きなトンネルの開通というのは、昔の映像とかでは過酷さを極めたというのをよく見ますが、2018年ではそのあたりの環境がどうなっているのか気にはなります。

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現在の待合室はこんな感じ。徐々に変わっていく長万部駅にも今後注目です。

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遠くまで見渡せる雪景色。在来線は変わりはないのかもしれませんが、新幹線は屋根での囲い必須でしょうから、あまり遠くまで見渡せないような作りにならないことを願います。

 

あとは、ひたすら電車に乗っていくだけです。
函館でもそう感じたのですが、北海道の経済における中韓観光客の割合は結構バカにできない気がします。僕が乗った電車は半数近くがそういった人でしたし、なんかすごく大きな買い物袋を抱えていたりもしました。

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そんな方々が結構降りていったのがこのニセコ駅。桃鉄やっている人なら聞いたことあるかもしれませんが、そうでない人にとっての知名度はどうなんでしょう。
ニセコとはアイヌ語の「峡谷にある川(ニセイ・コ・アン・ペツ)」に由来しており、その名の通り現在においても夏は登山やカヌー、ラフティング冬はスキーなどのウィンタースポーツを楽しめる通年観光地となっています。
ニセコ駅の歴史でいうと、1904年に真狩駅として開業、1906年には狩太駅に改称し、今のニセコ駅に改称したのは1968年のこと。国鉄・JRで初めて片仮名のみで表記された駅名とのことです。国鉄・JRで初めてということは私鉄では片仮名表記駅があったのかと思いますが、ググっても見つからなかったので今は恐らく廃駅になったのかと。ちなみに同様の内容で生まれて初めて、Yahoo知恵袋に投稿したので、答えがわかればいいのですが…。

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駅を出発すると立派な雪山。僕はウィンタースポーツはてんでなので縁がなさそうですが、鈍行に乗ってわざわざ海外からも来る人がいるというのは、やはり人気の地なんでしょうな。

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ニセコ駅の隣の駅名標が完全に埋まってしまっている比羅夫駅。単純に埋もれた姿が面白かったから撮っただけなのに、一応wikiってみたら、7世紀中期に蝦夷征伐を行った阿倍比羅夫に由来しているらしい。うわぁ、阿倍比羅夫ってなんか聞いたことあるけど、覚えてないな。特定の思想の方は、「蝦夷征伐?阿倍最低だな」とか言うのかな。安倍違いですが。

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乗換駅「倶知安(くっちゃん)」に到着。倶知安町に属しているので、いつか北海道市町村巡りのパートで来ることなるでしょう。詳しくはそのときで。
この頃には、普段慣れていない雪道をざっくざっく歩いたりしたためか、くったくたになっちゃいまして、ここから札幌までまだ長いんですが、ほぼ写真を撮れていません。

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電車もこんな顔になっちゃっているので、厳しい環境ということは感じていただけたことでしょう。


そんな訳で、八雲から長万部、ニセコ、倶知安と通り、札幌に到着します。
そしてその札幌で、このブログの命運をかけた新企画・北海道市町村巡りが始まるのです。
前回、今回と以前からのブログ読者様にとっては短かったかもしれないけど、次回は長いぞ~


次の記事へ続く。

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