今回、知内町を訪問する前の調査で、どこに行って、どんな写真を撮り、どんなキャッチコピーをつけるかは撮影以前から頭の中にあったのです。その軸がこの写真の場所。
しかし、いざ現地に行き、その構想が揺らいだとき、どう対応するかというのが腕の見せどころなのです。私は、いいから押し切ってしまえというスタンスですが。
そんなこんなで今回向かったのは、
こちら知内町になります。
この記事は、
連載『北海道も城も周囲から攻めるべし』の一部です。
前後の繋がりなどは、下記、目次からご覧下さい。
目次
0-〔導入〕目次と冒頭解説
1-〔北海道〕知内町 ←今ココ
2-〔旅行記〕知内町~江差町~奥尻島
3-〔北海道〕奥尻町
4-〔裁判所〕松前 函館家庭裁判所松前出張所/松前簡易裁判所
5-〔北海道〕松前町
6-〔北海道〕福島町
※今回の北海道撮影は6月に行ったものです。
9月6日に発生しました、北海道胆振東部地震で被害に遭われた方々に対し、心からお見舞いを申し上げるとともに、1日も早い復興を心より願っております。
木古内駅にあるレンタカー屋での手続きを終え、いざ知内町に向けて出発だー!!と思うや否や
カントリーサインを速攻で見つけることが出来ました。走り始めて5分も経っていないのではないでしょうか。
国道228号線沿いに南下したところに細い川が流れており、そこが境界線となっているようです。特に見落とすポイントなどではありません。
さらにもう一つは、今度は南で接する福島町との境にあります。
同じく228号線を下っていくこと25分ほど、知内町からだと道の駅から5分ほど、福島町側からだと、あまり目安になる建物などはありません。
福島町のカントリーサインはちょうど福島町に向かう方向だったのでちょちょいと車を停めて撮れたのですが、知内町のは反対側の少し離れたところにあったので撮影は断念。あるのは確認。そこそこ車通りがあって、車もビュンビュン飛ばしていたので、横断歩道もない中反対に行く気にならんかった。
市全体の地図で見るとこんな感じ。境界線は他に大きな道路も通っていなそうなので、カントリーサインがあるのはこの2ヶ所ということで問題ないでしょう。
最初のハードルはクリア。では、これから町を堪能していくことにします。
国道からは外れるけど、カントリーサインからは比較的近いところにある「かき小屋 知内番屋」。ここでお昼を食べることにします。非常に綺麗な店内です。
それぞれ座席で火を使えるようになっており、「かき小屋」の名の通り牡蠣メニューはもちろんあるのですが、このように貝10コやら貝20コといったざっくりしたメニューもあり、貝類に明るい店であることが伺えます。
その中でいただいたのは、やっぱり牡蠣。1日限定5食という牡蠣ニラ御膳というのをいただきました。「しりうち春のカキまつり」という、恐らく完全オリジナルで、恐らくヤマザキからもなにからも着想を得ていないであろう、祭りが開かれるくらいカキは有名。牡蠣ご飯にカキフライ、焼き牡蠣あたりは見ての通り。
残りはニラ料理、ニラ釜玉、知内ニラの水餃子、カキニラポン酢となっています。「しりうちにら」は北海道一の生産量と品質を誇っているこちらも知内の名産です。
確かにカントリーサインの女の子もニラらしきものを持っています。
席には軍手とトングがありますので自分で焼きます。あんまり焼きすぎると牡蠣の十分すぎるエキスがバチバチ飛び跳ねてしまうので上げ時を見極める必要がありますが、
やっぱ最高に美味しいです。
牡蠣はあたっちゃう人もいるから、手放しでオススメオススメ連呼するわけにはいかんけど、好きな人なら是非とも行ってみてください。僕が食べた御膳も本当に美味しかったのですが、近くの家族がやってたひたすら牡蠣だけを焼いて黙々と食べてはカラをバケツの中に入れてという姿の羨ましさは牡蠣好きな人にはたまらない光景でしょう。
ちなみに地元の人も多くいらっしゃる店ですので、ちょっと値の張るカキメニューばっかではありません。
釧路名物のスパカツなんかも置いています、その他普通メニューも充実していますので、食事する場所をお探しでしたら「かき小屋 知内番屋」お薦めです!
ちなみにこのスパカツは、あまりにもこの店を気に入ってしまったので、旅の最後に改めて寄って食べたものです。
お次はちょっと木古内方面に戻って
重内(おもない)神社に向かいます。ただ、別にお参りに来たわけではありません。本殿の裏手にある
この長く真っ直ぐな階段を上っていきます。200段ほどあるそうです。この真っ直ぐさを表すものとして、
重内神社に向かう途中の道から撮った写真ですが、その長く真っ直ぐ伸びる階段がわかると思います。またこの道も、ほぼぶれることなくただ真っ直ぐに伸びているので、北海道らしさを感じる道です。くれぐれもスピードにはご注意を。
小さいお堂があり、ここがゴールかと思うのですが、ちょっと横を見ると、
そこからもうちょっとだけ上へ行くことができ、そこは
知内町を広く見渡すことが出来る重内展望台となっています。遥かなる自然とポツポツとだけある建物に人の息吹を感じながらなんとも心落ち着く時を過ごしました。
ひとまずこのパノラマを最終画像の第一候補にしましょうかね。
続きまして向かったのが、
知内町民センター。この写真の中に、すでにお目当てのものが見え隠れしておりますが、建物の中に入るとすぐ
北島三郎ギャラリーがお出迎え。
ここ知内町は皆さんご存知の人気演歌歌手・北島三郎さんの出身地なのです。紅白に50回も出たサブちゃんももう82歳だってさ。
高校中退して上京しているので育ったのはそこまでですが、今でもこちらでコンサートをしたりと故郷を大切にしているようです。
交通安全の幟にもなっているサブちゃん。いつまでも元気な姿を見せてもらいたいものです。
知らない町でもちゃんと調べれば、しっかり見るところはあるものです。
お次は福島町との境に近いところにあるこちら。
青函トンネルの出口が見える展望台です。細い道に入る事になるので、見逃す恐れがあるのと、
展望台といっても、これくらいのものなので、たくさん人が来るようなところではありません。
とは言え、世界一長い青函トンネルの出口ということで、それなりに価値はあるのでしょう。残念ながら僕が見てるタイミングでは新幹線は来てくれませんでしたが。
さて、ここまで色々と場所を紹介し、正直なところ思いのほか満喫してきた知内町なのですが、冒頭にも書いた通りこの町には最初から目的地がありました。しかし、まだその場所には行っておりません。
最後に2ヶ所、トントンとそこに行ってこの町の紹介を締めたいと思います。
まずは、「道の駅しりうち」に向かいます。ここは先ほどの青函トンネル展望台のすぐ近くにあります。
この道の駅に隣接して新幹線展望塔というのがあり、ここで先ほどは会えなかった北海道新幹線に出会うというアクシデントがありましたが、ここの目当てはこれではありません。
店内に入ります。
決して大きくはない道の駅ですが、知内町の特産品コーナーなどがあり、きちんとその役目を果たしているという感じです。
ここでようやく、お目当てのモノを発見。
……
……
……
……
……
知内銘菓「おっぱい饅頭」です。味を特に想像を超えてくるものではないですが、これがお目当てだったのです。
何故、これが知内銘菓なのか、詳しくは車に乗り込んで次の場所に行ってからすることにしましょう。
ちなみに、これだけ買うと恥ずかしいから、別のものもいくつか買うという、中学生のエロ本BLTサンドみたいな真似をしたのは内緒な。
最終目的地はこちら
知内公園です。別名「北島三郎ふるさと公園」とも呼ばれているようです。場所的には、北島三郎ギャラリーがあった知内町民センターの近くです。
サブちゃんの芸道55周年記念碑などもあるのですが、残念ですがそれは主目的ではありません。
この姥杉というのを目指します。杉を目指すというので何か嫌な記憶が...。
そして念願のご対面です。知内町を調べていて、真っ先に行かねばと思ったのがこの姥杉だったのです。
乳不足に悩む母親を助けてあげたいという願いが込められた場所に植えられたこの姥杉神社のご神体。根元の大きな瘤は現在は一つだが、以前は女性の乳房のように二つあったとされている。
毎年1月17日には「十七夜請」という「おっぱい祭り」と呼ばれている宮司以外は女性しか参加できないお祭りも行われるんだとか。
では、そんなありがたい姥杉をご覧いただきましょう、どうぞ!
……は?
これは乳房というより、タマタマの方が近いのでは…?
これだったら、前に隠岐の島に死にそうになりながら自転車で向かった乳房杉の方がよっぽど乳房感あったわ。
いや、これはどっちもどっちか。
それにしてもこれを完全に目当てにしていただけに、ちょっとショックがデカいです。
まぁこういう空振り感もこのブログならではですかね。リアルなのあっても困るし。
姥杉は正直期待外れでしたけど、祭りをやっているような町ですし、やはりそれで推していくことにしましょうか。
では、この曲に乗って、完成した一枚画を紹介することにしましょう。どうぞ!
「おっぱいが、いっぱい 知内町」
2回目にして、地元の方、そして北島ファミリーに怒られるんじゃなかろうかという不安の一枚。特徴があることはいいことでっせ。
撮影素材
・背景-重内展望台からの風景
・素材1-カントリーサイン
・素材2-おっぱい饅頭(道の駅しりうち)
・素材3-姥杉(知内公園)
・素材4-カキ(かき小屋 知内番屋)…海のミルクと呼ばれるくらいだし。
・素材5-北島三郎さん(北島三郎ギャラリー)…男性だしきっと好きでしょう
地元の人がどう思うかさておき、道外の方には知名度それほどと思われる知内町でここまで書けるんですから、今後もこの企画継続できる自信になりました。これで撮影3時間弱っすわ。1日3市町村は行ける目処が立ちました。
新幹線駅から近いし、牡蠣はホント美味しいんで是非また来たいですね。
それにしても、この歌を歌っているガキは今何をしているんだろうか…。
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